研究課題/領域番号 |
18K13605
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
橋口 未奈子 九州大学, 惑星微量有機化合物研究センター, 特任助教 (80770627)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 地球外有機物 / 同位体組成 / 分析試料前処理技術 / 同位体比分析 / 始原的隕石 / 鉱物観察 / 炭素質隕石 / 水素・窒素同位体異常 |
研究成果の概要 |
始原的地球外物質中に保存された水素や窒素同位体異常をもつ有機物の起源および化学進化を議論するため、本研究では、二次イオン質量分析装置を用いたその場同位体比分析のための試料の前処理技術の検討・開発を行った。治具の開発・改良により、有機物の同位体組成に影響を与えないよう、異なる程度の変成・変質プロセスを経験した隕石に対し、乾式研磨手法技術を検討した。また、研磨の困難なミクロンサイズの微粒子については金ディスクへの圧着技術手順を開発し、同位体分析のための試料前処理方法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
その場同位体分析を実施するため、試料表面に対し樹脂などの有機物質および水・アルコールなどを用いた研磨を行うことが一般的であるが、それらの処理により地球外物質中の有機物の同位体比や化学組成が変化する可能性がある。一方、本研究で開発した前処理技術は有機物や水などを一切使わない手法であるため、始原的地球外物質中の有機物の同位体比を正しく分析することが可能になると期待される。これにより、地球外有機物、特に水素や窒素同位体異常をもつ有機物の起源、および化学進化プロセスの解明に大きく貢献出来るだろう。
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