研究課題/領域番号 |
18K13608
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 東京工業大学 (2021-2022) 国立天文台 (2018-2020) |
研究代表者 |
荻原 正博 東京工業大学, 地球生命研究所, 研究員 (90781980)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | N体計算 / 太陽系外惑星 / スーパーアース / 惑星形成 / 原始惑星系円盤 / 大気進化 / 原始惑星系円盤進化 |
研究成果の概要 |
本研究では、惑星集積N体計算及び原始惑星系円盤進化計算をスーパーアースの大気量進化計算と連成してシミュレーションを実行することで、現実的なスーパーアース形成モデルを構築し、従来の形成モデルに内在する諸問題の解決に挑んだ。研究の結果、磁気駆動円盤円盤風および光蒸発の影響下で進化する円盤モデルを考慮した場合には、観測されたスーパーアース系の様々な特徴(大気量、コア組成、軌道配置)を再現することが可能であることを発見した。更に、構築した円盤モデルを巨大ガス惑星形成やTRAPPIST-1惑星系形成に応用し、それぞれの惑星系の特徴を説明する際にも進化する円盤モデルが有用であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、現実的な円盤モデルを用いることによってスーパーアースの特徴を説明することができることがわかった。この研究の過程で、惑星形成は原始惑星系円盤モデルに強く依存するということが確認され、惑星形成研究における円盤モデルの重要性を指摘することに繋がった。従来の惑星形成研究では、1980年頃に提案された古典的な円盤モデルが使用されてきた。これに対し本研究の結果では、系外惑星系の特徴を説明する為には古典的円盤モデルの使用は妥当ではなく、より現実的な円盤モデルの使用が必要であることを指摘したのである。円盤モデルは惑星形成の様々な研究に関わる為、この点が本研究の学術的意義の一つであると言える。
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