研究課題/領域番号 |
18K13612
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂崎 貴俊 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70723039)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自由振動 / ノーマルモード / 地上気圧 / スペクトル / 熱帯降水 / 大気自由振動 / 大気再解析 / スペクトル解析 / 日周期 / 数値シミュレーション / 短周期 / 日周期変動 / 大気潮汐 / 気候モデル / 大気波動 |
研究成果の概要 |
当初は、日周期の現象が、より短い時間スケールの変動現象に与える影響を明らかにすべく研究を始めた。ところが研究を進める中で、短周期変動そのものの理解が学術的に不十分であることが分かり、この点を詳しく調べた。最新の全球大気観測データを解析したところ、『大気自由振動』の明瞭なシグナルを多数発見した。これは全球大気の固有振動であり、時間スケールは数時間~数日程度、空間スケールは数千km~1万km程度である。さらにこれら自由振動は、微弱ながらも熱帯のグローバルスケールの地上降水変動を励起していることも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自由振動研究はおよそ二世紀にわたる長い歴史があり、その存在が理論的に予測されてきた。ところが現実大気中での検出は、これまでごく一部の長周期(数日~十数日スケール)なものに限られていた。本研究は、最新のデータを使って大気中の自由振動を広い周波数領域にわたって多数検出することに初めて成功したものである。これら自由振動の励起源としては熱帯の降水に伴う潜熱加熱が有力候補とされてきた。しかし、自由振動に伴う熱帯降水を調べたところ、降水はむしろ自由振動によって引き起こされたものと考えられ、励起源としての役割は弱いことが示唆された。
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