研究課題/領域番号 |
18K13617
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
山崎 哲 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 付加価値情報創生部門(アプリケーションラボ), 研究員 (20633887)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 大気ブロッキング / 大気大循環モデル / アンサンブル予報 / 予測可能性 / アンサンブルデータ同化 / 成層圏突然昇温 / 大規模寒気流出 / 観測システム実験 / ストームトラック / ブロッキング / データ分析 / 全球大気再解析 / 大気力学 / 形成メカニズム / 大気大循環 |
研究実績の概要 |
成層圏を解像できる大気大循環モデルとアンサンブルデータ同化システムを使いて研究を進めた.まず,同化システムを使って63メンバーを有するアンサンブル再解析データ(ALERA)を延長し,2016年から2022年までの長期化に成功した. 水平解像度を約100 km, 50 km, 25 kmの複数解像度と,2つの積雲対流スキームを組み合わせた大気大循環モデルの実験を行った.まず,長期化したALERAを使って,過去のブロッキング事例についてのアンサンブル予測実験を進めた.初期結果として,同一の初期値に対してブロッキング再現性に水平解像度依存性が存在すること,ブロッキング発生数日前の特定の場所に予測可否の要因があることがわかってきており,本研究課題のブロッキング形成メカニズムについての重要な知見を得つつある. 大気大循環モデルを共通した(現実的な)海洋境界条件で長期積分をし,約10年の積分に成功した.ブロッキングの再現性(バイアス)が3段階の水平解像度と2種類の積雲対流スキームの変更によってどのように系統的に改善・改悪するのかについて調査を進めている.その際に,当研究計画の前半から開発しているブロッキングの気候値を評価するブロッキング指標を改良した. 昨年度に調査を行った,成層圏突然昇温とブロッキングとの関係についての研究を,今年度に2つの論文の投稿を完了した.1報の結果から,予測や解析精度の向上に関して,ブロッキング形成の再現性が大きく寄与していることがわかった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
特に2022年度の前半に関して,COVID-19による社会的活動制限による研究の進捗が遅れた.後半に関して,計算資源の制約などによりやや計算の進捗が遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
今年度から進めている,アンサンブルデータ同化システムと大気大循環モデルを使った過去事例についての予測可能性研究と,大気大循環モデルでの長期積分結果についての内容をまとめる.
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