研究課題/領域番号 |
18K13618
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
ウ ティン 岐阜大学, 工学部, 助教 (50789774)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 上向き雷 / 冬季雷 / 雷三次元観測 / 風車の雷被害 / 風力発電 / 雷三次元可視化システム |
研究成果の概要 |
本研究では雷三次元可視化システムFALMAを用いて、北陸地方で大型風車からの上向き雷を中心に冬季雷観測を行った。主に以下の成果をあげた。(1)正極性上向き雷の開始過程である上向き負リーダの速度、電界変化の特徴及び誘発機構等を解明した。(2)正極性上向き雷の主な原因である強い負極性落雷について、普通の落雷と違う非常に強くて放電路が非常に短い特殊的な落雷が冬季に発生することを初めて明らかにした。(3)負極性上向き雷の主な原因である正極性落雷について、正極性多地点雷の特性と発生メカニズムを解明した。更に、夏季雷観測も行い、初期放電、高高度雲放電、正極性リーダ等雷放電現象のメカニズムも解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では風力発電の普及は他国に比して進んでいない。その最大要因は日本海側で発生する冬季雷による風車での落雷事故である。大型風車への落雷の99%は風車側から放電が進展を開始する上向き雷である。本研究では上向き雷のリーダ進展速度、電界変化波形の特徴、誘発機構等について多くの成果をあげた。これらの成果をもとに、上向き雷を遠隔で監視する方法を提案した。これが可能になったら、風車の雷被害の早期発見に繋がる。また、上向き雷の誘発機構の解明は上向き雷を予測する可能性を示した。この成果で将来大型風車の雷被害の低減が期待できる。
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