研究課題
若手研究
侵食は地球上の地形を形作る主要なプロセスの一つである.近年,侵食速度を求める地球化学的手法として,宇宙線生成核種が盛んに利用されている.本研究は宇宙線生成核種の測定法の発展に寄与する分析手法の開発を行った.これにより,これまで測定が困難であった速い侵食速度を記録した試料や,若い年代の試料中の宇宙線生成核種の測定が行えるようになった.また,本研究は過去約2万年前から現在にかけての侵食速度の変動を復元した.
地球上の地形がどのように形作られてきたかを明らかにするには,山地や山脈の侵食速度を知る必要がある.本研究は侵食速度を求めるために利用される宇宙線生成核種を用いた地球化学的手法の適用範囲を拡大させたことに意義がある.また,過去の侵食変動を明らかにすることは,気候変動に地表の侵食がどう応答するのかを把握する上で重要な知見となる.
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
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