研究課題/領域番号 |
18K13637
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
平野 史朗 立命館大学, 理工学部, 助教 (60726199)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 震源物理学 / 断層運動 / 確率微分方程式 / モーメントレート関数 / 震源時間関数 / 地震発生のメカニズム / 数理地震学 / 破壊力学 / 地震学 / 断層破壊 / 地震 / 断層滑り / 動的破壊過程 / 固体地球科学 / 動的破壊 |
研究成果の概要 |
地震時の断層滑りがどのような履歴を辿るかを、数理モデルによって確率的に表現する方法を提案した。断層滑りの履歴は地震ごとに大きく異なり多様であることが知られているため、従来の方法論とは異なり、確率的にしかモデル化できないであろうという立場から、本研究は出発している。したがって本モデルは、個々の地震の振る舞いを説明するものではない。それでも本研究では、多数の観測事例から滑り履歴について知られる複数の経験則を、本モデルが統計的に再現することを示した。更にその物理的背景について、予察的ではあるものの、断層面上の摩擦挙動と本モデルの確率過程が対応付け可能であろうということを提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地震が複雑な現象であることは広く知られているが、その複雑さを定量化する方法が確立しているわけではない。本研究は、その道筋のひとつを見つけたものと言える。複雑さの定量化は、震源過程の物理を理解する上で極めて重要な情報をもたらす。また波及効果として、震源から放射される地震波による強震動をシミュレーションする際、震源過程にどの程度の多様さ・不確かさを仮定すればよいかという判断にも寄与するものである。
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