研究課題/領域番号 |
18K13640
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020-2021) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2018-2019) |
研究代表者 |
森重 学 東京大学, 地震研究所, 助教 (70746544)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 沈み込み帯 / スラブ内地震 / 温度 / 水 / データ科学 / 流体 / 熱伝導率 / 蛇紋岩 / 温度構造 / 水の移動 / ベイズ推定 |
研究成果の概要 |
特に日本やアメリカの沈み込み帯に焦点を当て、多様な物性や地球物理学的観測結果を考慮した温度構造を数値モデリングにより求めた。具体的には(1)物性や観測データの不確かさまで取り入れることによる温度構造のより定量的な推定、(2)熱伝導率の異方性(考える方向により物性が異なること)が温度構造に及ぼす影響の評価、を行った。そして得られた温度構造を用いて、スラブ内における脱水位置の推定を行なった。また単純な場合に対して、岩石変形に伴って生じる圧力勾配が水の移動に及ぼす影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スラブ内地震の発生には、スラブから放出される水が重要な役割を果たすと考えられている。そしてスラブからの水の放出率と発生場所は温度に大きく支配される。本研究では沈み込み帯の温度構造を、データ科学的手法を用いて物性や観測データの不確かさまで含めて評価する枠組みを構築することに成功した。また岩石変形が水の移動に及ぼす影響に関しても新たな知見を得た。その結果、スラブ内地震発生の仕組みをより定量的に議論することが可能になった。
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