研究課題/領域番号 |
18K13642
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 筑波大学 (2020) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2018-2019) |
研究代表者 |
藤崎 渉 筑波大学, 生命環境系, 助教 (80815192)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 前期原生代 / 黒色頁岩 / Re-Os年代系 / ガボン共和国 / 大型化石 / レニウム-オスミウム年代系 |
研究成果の概要 |
前期原生代の地層、特に中央アフリカ・ガボン共和国に産する前期原生代地層からは、最古の真核生物と考えられる形状化石(ガボン化石)が報告されており、その地層の年代決定を行うことは真核生物出現時期を制約することと同義であり、非常に重要な研究課題となっている。本研究では、4つに細分されるガボン共和国前期原生代堆積盆地のうち、昨年度に調整したラストュールヴィル地域に産する黒色頁岩試料のRe、Os濃度測定からRe-Os年代決定を行った。得られた年代結果を先行研究と比較することで、真核生物出現時期に関する新たな知見が得られ、現在学術論文としてその成果をまとめている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前期原生代の地層からは真核生物に由来と推察されている形状化石の産出が複数報告されている。特に中央アフリカ・ガボン共和国に産する前期原生代地層(約21億年前)からは、最古の真核生物と考えられる形状化石(ガボン化石)が報告されている。本研究では有機物に富んだ黒色頁岩の年代及び硫化鉱物の生成年代の決定に最適なRe-Os年代測定法を用い、ガボン化石が産出する黒色頁岩の層準に加え、硫化鉱物で充填されているガボン化石に直接的に絶対年代を加えることで、地球生命史の中でも極めて重要なイベントの一つである、真核生物誕生時の古海洋環境変動を読み解く基盤の構築が期待される。
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