研究課題/領域番号 |
18K13647
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
池田 昌之 静岡大学, 理学部, 助教 (10635882)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ミランコビッチサイクル / 炭素循環 / チャート / 湖成層 / 地球軌道 / ミランコビッチ / 中生代 / 大気CO2 / モンスーン |
研究実績の概要 |
地球軌道変化が1000万年スケールの地球環境と生態系に与えた影響について検討するため、美濃帯犬山地域の7000万年間の古海洋環境変動を解析すると共に、同時期の陸成層との比較を行った。その結果、1000万年スケールでの地球軌道変化に伴う日射変化が、モンスーン強度変動を引き起こし、陸域の乾燥域分布や大陸風化、海洋酸化還元度や生物分布に影響したことが示唆された。一方、ジュラ紀Toarcianの海洋無酸素事変は犬山地域の化石-炭素同位体比-天文年代から南アフリカから南極に及ぶKaroo-Ferrar大規模火山活動と同時期であった(Ikeda et al., 2018GPC)。そのため、日射のみならず火山活動のような他の影響も考慮する必要も指摘された(Ikeda et al.として投稿中)。ただし、火山活動により気候状態が変化した前後やそれ以外の定常的な状態においても地球軌道要素の変化に伴う数万年から数100万年の環境変動の極大や極小が環境変動のペースメーカーとなっていたことも示唆され(Ikeda et al., 2018GPC)、1000万年スケールの地球軌道変化が地球環境と生態系に与えた影響を検討するためには、さらなる高時間解像度の詳細な検討が必要である。
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