研究課題/領域番号 |
18K13650
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
木村 由莉 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (50759446)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 進化古生態学 / 同位体生態学 / 脊椎動物化石 / 化石哺乳類 / 進化古生態 / 同位体生態 / 保全古生物 / 小型哺乳類 / 小動物 / 古脊椎動物 / 同位体古生態 |
研究成果の概要 |
本研究では,地球化学的に復元された食性と形態の時代変化を追跡することで,同一地域内での系統間の競争と孤立地域に移入種が侵入するという2つの生物学的なイベントが与える影響を明らかにすることを目指した.飼育実験を取り入れた研究では食性と歯エナメルの炭素の同位体分別の実数値を求めた.南アジアの齧歯類化石に適応した結果,固い食べ物に有利な形態を段階的に獲得していた系統に草本食の傾向が強く現れていることがわかった.また系統の分岐点を見出し,祖先―子孫関係によって新たに2種を記載した.海洋島のコウモリ集団の研究ではヒトが直接的な絶滅原因であることを初めて明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域の生物多様性は,生態系の生物群集が互いに複雑につながりあった食物連鎖のネットワークに,生物種の進化の歴史と地球環境の変動が組み込まれることで成り立っている.近年,生物多様性の未来予測をする上で,絶滅種の挙動がモデルの制約条件などに役立つとして注目され始めている.本研究の結果は保全古生物という新しい枠組みで生物多様性の理解を促進するものである.
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