研究課題/領域番号 |
18K13651
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
伊規須 素子 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究開発プログラム), 特別研究員(RPD) (00518285)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 最古堆積岩 / 炭質物 / STXM-XANES / STXM-XANES分光法 / FIB切片 / 熟成度 / 安定炭素同位体比 / 顕微ラマン分光法 / 官能基 / 局所分析 |
研究成果の概要 |
太古代堆積岩に含まれる炭質物は、初期地球における生物活動を理解する上で重要だが、その生物起源性は依然として議論されている。本研究では、約39.5億年前と約35億年前の炭質物をX線吸収端構造および顕微ラマン分光法で分析した。約39.5億年前の炭質物は高度にグラファイト化している。約35億年前の炭質物は、主に芳香族炭素からなり、微量のヘテロ原子(水素と酸素の可能性)を含むことが分かった。これらの特徴は、他の太古代堆積岩や非生物的に生成された炭質物と類似するが、FTT型合成で作られた炭質物とは異なる。しかし、分光学的特徴では生物的有機物の変成特徴と非生物学的有機物の変成特徴との区別はつかなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球上にはいつから生命が存在したのだろうか。この根源的な問題に実証的解答を与えるには、地質記録から生命の痕跡を探すことが最も直接的な手段となる。本研究では、生体分子に特徴的な化学結合に着目し、堆積岩中に保存される炭質物の起源生物を特定することを大目標とする。そのために、最新の局所分析を太古代初期の堆積岩中の炭質物に適用し、炭質物の化学結合状態を決定することを試みた。
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