研究課題/領域番号 |
18K13676
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分18040:機械要素およびトライボロジー関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
田所 千治 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (00736770)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | トライボロジー / 潤滑油 / 添加剤 / 自己組織化 / 潤滑 / 薄膜計測 / その場計測 / 自己組織化膜 / 表面テクスチャ / 膜厚計測 |
研究成果の概要 |
本研究では、潤滑油の添加剤により形成されるnmオーダーの凹凸(自己組織化ナノテクスチャ)による低摩擦な潤滑システムの創成を目的とした。自己組織化ナノテクスチャの形成過程を調査するために、転がり接触下で高精度に膜厚分布が計測可能な計測システムを開発した。本計測システムは、0.1 nmの分解能で潤滑膜厚を空間分布として計測できる。本計測システムを用いて、油性添加剤の直鎖脂肪酸を対象として調査した結果、単成分の添加剤の使用でもnmオーダーの潤滑膜が島状に形成されること、2成分系の潤滑油では島状の凹凸がより細かく形成されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、検出が難しい油性添加剤を対象として、実際に機械で使用されるような転がり接触下での高精度の膜厚分布計測を可能にした。これまで観測が不可能とされていた添加剤の吸着過程が本研究のその場計測により捉えることが可能となったことで、本研究で対象とする自己組織化ナノテクスチャだけでなく、一般的な添加剤の潤滑メカニズムの解明にも貢献できる点において学術的重要性が見られる。また、本研究における自己組織化ナノテクスチャを活用する新規潤滑油の研究開発は、機械の省エネ・高機能・長寿命化に大きく貢献する技術に繋がる。
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