研究課題/領域番号 |
18K13677
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分18040:機械要素およびトライボロジー関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
大津 健史 大分大学, 理工学部, 准教授 (10634488)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | トライボロジー / 弾性流体潤滑 / レオロジー / 蛍光観察 |
研究成果の概要 |
本課題では,弾性流体潤滑膜における油のレオロジー変化を測定する新規的技術の実現を目的に,蛍光物質の発光特性を応用した粘度測定技術の提案を行った.測定では,蛍光物質ピレンの発光特性に及ぼす粘度の影響を調べ,その結果を基に,蛍光強度比と粘度の関係性を明らかにした.また,その特性から,粘度算出方法,および油の固体化の判定法を整理した.さらに,純転がり下での蛍光観察実験より,接触域での粘度変化,および接触域内での油の固体化を明らかにし,それらは従来の潤滑領域図での検討結果に一致することが分かった.併せて,結果を総括し,本測定法の課題についても検討を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では当該分野で実現されていなかった油膜内のレオロジー測定技術を新規的に構築したものであり,これを潤滑面での観察・測定に応用することにより,接触面で起こる粘度変化や固体化といったレオロジー特性を詳細に理解することが可能となる.このような知見は潤滑現象を理解する上で重要な情報であり,潤滑メカニズムの解明の点で学術的に非常に意義のあるものと考える.また,本研究を基に潤滑理論の再検討を行う等,学術的な進展が期待でき,この結果は実用面での潤滑面設計の高度化にも繋がる.従って,機械要素の高精度化・高寿命化に寄与し,社会の安全・安心技術や省エネルギー技術に貢献できると考える.
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