研究課題/領域番号 |
18K13684
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分19010:流体工学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
初鳥 匡成 京都大学, 工学研究科, 助教 (50812765)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | すべり流 / 音波 / ボルツマン方程式 / 分子気体力学 / 希薄気体 / 希薄気体力学 / 流体力学 |
研究成果の概要 |
本研究は,軽度に微小な系あるいは低圧な系における気体の振舞いを流体力学的に記述する一般すべり流理論で記述できる現象の範疇の拡大と,同理論に付随するデータベースの充実化により,理論の一層の普及を試みるものである.本研究ではBoltzmann方程式およびそのモデル方程式の理論解析および数値解析により,波動の現象に関するすべり流理論を構築するとともに,分野で用いられる代表的な模型の1つであるShakhovモデルに対する一般すべり流理論内の数値データを正確に求めた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイクロ工学で重要な微小系の気体の振舞いは,通常の巨視的流体力学では正確に記述できない.この場合,通常は,微視的立場に立つ分子気体力学が必要になる.しかし,幸いにして,微小系流れの多くは物体表面での気体流速の「すべり」等を考慮して通常の流体力学を適切に補正すれば扱える(すべり流理論).従来,この理論は粘性・熱伝導性が支配的な拡散的現象を主な対象としていた.本研究では,この理論を拡張し,気体中の波動の現象を扱えるようになった.また,理論で必要なデータベースを充実化した.これらの成果は,分野での学術的意義に加え,実際の微小系気体流の解析のための枠組みを増強・整備できたという意義をもつと考えられる.
|