研究課題/領域番号 |
18K13735
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
高橋 克幸 岩手大学, 理工学部, 准教授 (00763153)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | プラズマ / 水耕栽培 / 植物育成環境 / 放電 / 農工連携 / アレロパシー / ラジカル / ジクロロ安息香酸 / 放電処理 / 培養液 / 植物育成環境制御 / ヒドロキシラジカル / 極性効果 / 電気的パラメータ / 栽培 / 植物生育物質 / 水中気泡内放電 / 液面放電 / 植物生長阻害物質 / 植物環境制御 / 農工融合連携 |
研究成果の概要 |
水耕栽培において自家中毒を引き起こす生長阻害物質を処理する目的で、水中気泡内プラズマを用いた培養液の処理システムを開発した。農産物にはキュウリを用い、強い生長阻害を示す2,4-ジクロロ安息香酸混入させた。約24時間のプラズマ処理で20 Lの培養液中のDCBAはほぼ全て分解された。プラズマ処理した培養液を用いて18日間のキュウリの栽培を行った結果、2,4-ジクロロ安息香酸を与えた試験区では顕著な生長阻害効果が見られた一方、プラズマ処理区においてはコントロール区とほぼ同等に植物が生長した。これらの結果からプラズマ処理は生長阻害物質による影響を除去できる手法として期待できることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、植物生長阻害物質の分解効果とそのメカニズム、プラズマ進展とラジカル発生および処理効率の関連性、水耕栽培を用いたプラズマ処理養液の植物の生態への影響をそれぞれ明らかにし、プラズマによる水耕栽培における植物生育環境の制御技術の確立に必要な学術的知見を十分に得ることができた。これらは、将来的に先進的な農産物生産環境の制御技術の開発・確立につながり、農工の融合連携研究の発展と学理進化とともに、農業における課題解決につなげることができる。
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