研究課題/領域番号 |
18K13751
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪産業技術研究所 |
研究代表者 |
岩田 晋弥 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 和泉センター, 研究員 (10642382)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 絶縁破壊 / 絶縁劣化 / 電気トリー / 量子化学計算 / 分子動力学計算 / 分子間相互作用 / 水トリー / 高分子材料 |
研究成果の概要 |
高分子電気絶縁材料は、多くの電気システムや電子機器で使用されており、我々の社会基盤を支える重要な要素のひとつである。しかし、電気的要因での劣化や破壊のメカニズムには未解明な点が多い。本研究では、量子化学計算や分子動力学計算を中心とした計算機シミュレーションを活用し、絶縁破壊・劣化およびその抑制作用の原理の検証や物理モデルの構築を行った。特に、劣化抑制剤の作用に着目し、分子間の相互作用の観点から検証を行い、ポリエチレン架橋剤分解残渣、界面活性剤や紫外線吸収剤の機能についてモデルを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に、高分子電気絶縁材料には、添加剤による補強が施される。本研究では、ポリエチレン架橋剤分解残渣、界面活性剤、紫外線吸収剤に対し、分子間の相互作用に着目しながら、凝集・拡散の観点から絶縁劣化抑制機能の解明を行った。取り扱った系は、過去の実験的事実が示されているものを用いた。本研究は、量子化学計算や分子動力学計算をはじめとした計算機シミュレーションの活用例でもあり、現象の原理探究のみならず、材料の設計や選択の指針の一助となることが期待される。
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