研究課題/領域番号 |
18K13752
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
成末 義哲 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (70804772)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | チップレスRFID / 非接触書き込み / 過電流 / インクジェット印刷 / 銀ナノ粒子インク / 電磁誘導 / コイルアレイ / 無線給電 / 渦電流 |
研究成果の概要 |
RFIDのさらなる低価格化のためにチップレスRFID技術が近年注目を集めている。本研究の目的は、市販のインクジェットプリンタで実装可能であり、かつ印刷後の即時使用および情報書き込みが可能なチップレスRFID技術の研究開発にある。本研究では、2次元模様の導電性パターンを用いてパターン形状自身に情報を載せ、コイルアレイを用いて情報の読み取りおよび書き込みを行うチップレスRFIDシステムを開発した。近傍磁界を用いてビット構造内に過電流を誘導することにより、導電性パターンの性能劣化を誘発し、非接触の情報書き込みが可能であることを示した点に最大の特徴がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RFID技術の確立は、物流管理や電子マネー、アクセスコントロールなど多くのものをデジタル化してきた。あらゆるモノに加えて、書類をその一枚一枚に至るまで管理するような時代がやって来ようとしている。 本課題は、RFIDをより低コスト化するためのチップレスRFID技術において、単なる性能向上に取り組んだものではなく、これまでチップレスRFIDでは実現できなかった非接触情報書き込みを実現したものであり、チップレスRFIDの可能性を大きく広げる研究であると自負している。過電流を使用するという独創的なアプローチが本手法の実現につながった。
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