研究課題/領域番号 |
18K13762
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
早川 智彦 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 助教 (10747843)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | モーションブラー / スネルの法則 / 補償光学 / アクリルキューブ / 点検 / 高速移動 / 光軸制御 / 透明キューブ / サーボモーター / 高速移動環境 / 画像スキャニング / 帰還動作不要 / 屈折 / 動的撮影 |
研究成果の概要 |
モーションブラーを補償する手法は,これまで多数提案されている.その一つとして,本研究ではモーションブラーの大きな場面でも用いることができ,高いサンプリングレートで撮影が可能であるスネルの法則を利用した透明回転キューブを用いる補償手法を提案する.回転速度と対象の移動速度が同期することで,モーションブラーを生じさせずに撮像することができるだけでなく,キューブの特性を生かして90°回転毎に撮像画角がリセットされ,従来研究で見られるミラーの往復動作による時間的なロスを生じさせない.本手法を高速に回転するベルトコンベアに適用したところ,時速12km相当でも静止時と遜色ない画像を取得できることを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,スネルの法則により,アクリルキューブの中を通過する光軸が入射する角度によって平行移動する現象を利用し,キューブを回転させることにより,帰還動作を必要とせずに,対象物体が止まっていることと等価な撮像を連続的に可能とする装置を提案した.また実験により,モーションブラーが補償されることを確認した.このことにより,点検等の画像の精度が要求されるタスクに対し,効率よく撮影を行うことが可能となった.
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