研究課題/領域番号 |
18K13763
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
當麻 浩司 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (40732269)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 免疫センサ / 免疫抑制剤 / モニタリング / バイオセンサ / 免疫抑制薬 / プラズモン / 連続測定 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、臓器移植治療や自己免疫疾患治療などに用いられる免疫抑制薬による副作用の軽減・効能の最大化を実現するために、血中免疫抑制剤モニタリングシステムのセンサ技術を構築することであった。免疫抑制薬の濃度変化を連続的に捉えることで、個別に薬剤投与量の微調整が可能となり、副作用と薬効が最小かつ最大化された全で有効な治療法へ繋がる技術にむすびつくと考え、研究を進めてきた。2018年度には高感度な測定が期待できる表面プラズモン増強蛍光センサを構築し、蛍光溶液からの出力を確認した。2019年度には、マウス、抗マウス抗体によるモデル実験を行った後、免疫抑制剤であるシクロスポリンAの測定を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、免疫抑制薬による副作用の軽減と効能の最大化を実現する免疫抑制剤モニタリングシステムのセンサ技術を検討した。得られた研究成果により、高感度な蛍光測定と免疫測定の高い可能性が示され、今後のセンサ技術発展の礎となる知見が得られた。将来、本センサを組み込んだ免疫抑制剤モニタリングシステムが開発されれば、投薬前後にわたり個別に血中薬剤濃度をモニタリングすることで、心身への負担を抑えながら高い薬効を得る新たな医療技術が提案できる可能性がある。またその技術を日常生活に展開することで、薬の飲み忘れや過剰摂取を予防するセンサデバイス開発への波及も期待される。
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