研究課題/領域番号 |
18K13783
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21050:電気電子材料工学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岡田 達典 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (50793775)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 鉄カルコゲナイド超伝導体 / 一軸ひずみ / 臨界電流 / 輸送特性 / 磁束ピンニング / 鉄カルコゲナイド超伝導 / 鉄系超伝導体 / 超伝導線材 / 高周波応答 / 鉄カルコゲナイド |
研究成果の概要 |
鉄カルコゲナイドテープ線材に対する一軸ひずみ印加の影響および強磁場応用へのポテンシャルの究明を目的とし、バッファ層付き金属基板上へ成膜したFeSe0.5Te0.5薄膜の強磁場通電特性を調べた。 その結果、臨界電流温度Tcが-0.3%の圧縮ひずみから0.3%の伸長ひずみの印加で凡そ線形に変化することを明らかにした。更に、中間層最表面をCe02からCaF2へと変更することで臨界電流特性が向上することを見出した。また、比較対象として測定した銅酸化物テープ線材における臨界電流の一軸ひずみ依存性のモデル化に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鉄カルコゲナイド超伝導体FeSe1-xTexは、今後の超伝導線材応用が期待される物質の一つである。 本研究によって、外部からの機械的な一軸ひずみ印加や最表面バッファ層の変更により、FeSe0.5Te0.5の超伝導特性・通電特性を改善できることが明らかとなった。この振る舞いを上手く利用することで効率的な通電が可能となるため、産業応用に向けた研究の足掛かりとなる。 また、未解明であった銅酸化物超伝導線材の一軸ひずみ依存性の定量的記述に成功しており、これを用いることで超伝導マグネット設計の精緻化が可能になる。
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