研究課題/領域番号 |
18K13805
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21060:電子デバイスおよび電子機器関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
黒川 雄一郎 九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (20749535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 電流誘起磁壁移動 / スピンオービットトルク / 希土類フェリ磁性体 / スピン軌道トルク / ロジック回路 / 不揮発性 / 磁性細線 / spin orbit torque / スピンロジック / スピンホール効果 / ジャロシンスキー守谷相互作用 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は磁壁を利用したロジック回路を作製し、動作を検証することである。これに対し、まず、Y字型の回路を作製し、研究を行った。その結果、Y字型細線の合流部の太さを変更することにより、合流部での磁壁の動きが変化することが分かった。また、磁壁を動かす駆動トルクの効果的利用の検討として、希土類フェリ磁性体をベースにした様々な磁性材料の駆動トルクを測定した。その結果、希土類磁性体は小さな飽和磁化を持つがために効率的な駆動トルクの活用ができることを発見した。これらの成果は9件の学会発表として公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、クラウドコンピューティングを代表とした情報技術の発展により、コンピュータは社会の中でさらに重要性を増してきている。一方で、全世界のIT機器の消費電力量は2015年の時点で約1500TWh/年であり、2025年には約三倍になると予想されている。したがって、その省電力化は急務である。本研究で作製した不揮発性を有するロジック回路は将来的にこれらのIT機器に搭載されることにより、低消費電力を有し同時に優れた演算性能を発揮することが可能である。また、その駆動トルクに関する成果は希土類フェリ磁性体の磁気物理特性を明らかにするものである。
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