研究課題/領域番号 |
18K13829
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
橋本 涼太 広島大学, 工学研究科, 助教 (60805349)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 石積擁壁 / 地震時挙動 / 数値解析 / 石積構造物 / 石材の積み方 / ブロック積擁壁 / 離散体-連続体連成解析 / 地震応答解析 / 鉛直地震動 / 柔構造擁壁 / 地盤-構造連成 / 離散体 / 地震時安定性 |
研究成果の概要 |
城郭石垣や鉄道沿線に見られる石積み擁壁など,壁面が変形可能な柔構造を持つ擁壁が現在も多数存在している.一方で,各石材が独立して動くことができるためその力学挙動は複雑で,その力学特性,例えば石材の積み方が安定性に及ぼす影響についても明らかでない.本研究では,石積擁壁の地震時の挙動を解明することを目的として,地盤―石積構造物間の相互作用を考慮した地震応答解析手法の開発を行い,妥当性を石積壁の模型振動台実験の再現解析により検証した.さらに,開発手法を用いて石材の積み方による地震時挙動の違いを様々な条件でシミュレートし,崩壊に至る加速度や壁面の変形形状の変化との関係を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,研究代表者が従来地盤―石積構造物間の準静的な相互作用問題の解析手法として開発してきたマニフォールド法―不連続変形法連成解析に,石材どうしあるいは石材と地盤の間に生じる摩擦力や,地盤の変形を精度良く取り扱うための技術を導入・発展させることで,石積擁壁の動的挙動を精緻に表現可能なシミュレーション技術を実現しており,今後の安定性評価への活用が期待される.また,それを用いて得られた石積壁の地震時力学特性は脆弱な石垣等を抽出するための基礎資料として有用である.
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