研究課題/領域番号 |
18K13859
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
石黒 泰 岐阜大学, 流域圏科学研究センター, 助教 (10743891)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 浄化槽 / 汚水処理 / 細菌群集 / 次世代シーケンス解析 / リアルタイムPCR / Propidium monoazide / 細菌群集構造 / 次世代シーケンサー / 処理水質 / VBNC細菌 / 細菌 / VBNC / 塩素消毒 |
研究成果の概要 |
浄化槽から水環境に放出される微生物リスクを正確に評価するために,浄化槽処理水質に細菌が与える影響とVBNC状態(生きているけれども培養できない)の細菌も評価できる検出法を用いて細菌の漏出リスクの評価を行った. 処理水の水質が良い浄化槽においては,剥離した生物膜が汚泥として沈殿する過程において,多くの細菌が除去されたと考えられ,細菌の流出も抑えられていたと考える. また,浄化槽の処理工程で検出された細菌の多くは死細菌であり,沈殿槽で検出される細菌の多くも死細菌であったものの,VBNC状態の細菌も含まれることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,直接的には浄化槽の維持管理の現場で直接役立つ知見となる.特に,剥離した生物膜が汚泥として沈殿する過程での細菌をより多く除去することにより,処理水質の向上だけでなく,微生物の流出リスクを減らすことができることは,浄化槽の維持管理の現場にとって重要な知見と考える. また,本研究は浄化槽や戸別汚水処理に関する学術研究,応用研究の基礎となる浄化槽内の細菌叢の変化における知見を多く提供しており,本研究の成果を礎として,さらなる研究の発展が期待できる.
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