研究課題/領域番号 |
18K13861
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 石川工業高等専門学校 |
研究代表者 |
小杉 優佳 石川工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教 (70804821)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 窒素除去 / ANAMMOX / 酪農排水 |
研究成果の概要 |
排水の窒素除去法として硝化脱窒法が広く利用されているが,硝化のためのエネルギー消費が大きいなどの課題がある.本研究では,有機性排水の新規窒素除去法として,硫黄サイクルを活用した処理法にANAMMOXを組み込んだSRDAPNプロセスを提案する. 低濃度である都市下水では,有機物除去率97%,窒素除去率76%を達成した.汚泥生成量は極めて少なく,省エネルギーな処理方法であることが確認された.高濃度の酪農排水への適用性を検討した結果,嫌気槽では硫酸塩還元が主に進行し,無酸素槽ではANAMMOX細菌により窒素が除去された.本プロセスは,窒素除去率が高く省エネルギーな処理方法であることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,ANAMMOXを排水処理のメインフローに活用する点が特徴である.さらに,硫酸塩還元細菌と硫黄脱窒細菌による硫黄サイクルと組み合わせる点が独創的である.これらの細菌の共存系に着目し窒素除去率の向上を目指す.本処理法は,従来の酪農排水処理と比較してきわめて省エネルギーな方法であり,窒素除去率も高いことから,実用化されれば今後の酪農排水対策として有効である.
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