研究課題/領域番号 |
18K13866
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉野 未奈 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80758368)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 伝統木造建物 / 静的水平加力実験 / 耐震補強 / 柱―梁接合部 / 柱・梁接合部 / 柱梁接合部 / 京町家 / 静的加力実験 |
研究成果の概要 |
本研究では、ロバスト性に優れた京町家の柱-梁接合部における耐震補強法を開発することを目指す。そのために、まず、頂部と中間層に同時に水平荷重を加えることで、接合部に曲げモーメント・軸力を同時に作用させることができる加力システムを開発した。開発した加力システムを用いた2層伝統軸組架構の静的加力実験の結果を分析することで、柱-梁接合部に曲げ・軸力、特に引張力が同時に作用したときの力学特性や破壊メカニズムを把握した。さらに、2層軸組架構の静的加力実験や接合部の引抜実験で生じた破壊性状を考慮して、接合部の破壊性状を改善するための耐震補強について検討して実験や解析を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した加力システムにより、2層軸組架構に任意の変形分布の大変形を与える実験が可能となり、軸力の効果を考慮した接合部のモーメント―回転角関係の分析のみならず、通し柱の効果の評価や壁付架構の模擬実験等が可能となることで、今後木造軸組架構の力学特性のさらなる解明が期待できる。また、本研究により複数の接合部補強法・対策を検討し実験を行った結果、各補強法・対策の特長や注意点が明らかになり、京町家の耐震補強を考える上での有用な資料として活用できる。
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