研究課題/領域番号 |
18K13872
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
|
研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
陶山 裕樹 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (20507876)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | コンクリート / 印象評価 / 不具合 / 表面気泡 / ひび割れ / コールドジョイント / アンケート調査 / ロジスティック回帰分析 / 建築材料 / 木材 / 感性評価 / 因子分析 / 重回帰分析 / 外観 / 汚れ / ロジスティック回帰 |
研究成果の概要 |
打放しコンクリートに生じる不具合事象として表面気泡、ひび割れおよびコールドジョイントを検討対象とした。アンケート調査および統計解析を通じて、不具合事象が生じたコンクリートの外観上の評価に与える影響因子を整理し、不具合事象の外観上の許容値を提案した。 小型供試体に生じた不具合事象を観察した場合、50%の被験者が気になる表面気泡面積比およびひび割れ幅が、女性において0.30%/0.17mm、男性において0.53%/0.19mmであること等が推定された。実建築物に生じた不具合事象を観察した場合、10%の被験者が補修を必要とするひび割れ幅が0.31mmであること等が推定された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
打放しコンクリートに生じる不具合事象の外観に関する既往の知見は、ひび割れを除き、現場の経験則を根拠としたものが殆どであり、その多くが定性的な表現にとどまる。外観上許容される不具合事象の限界値は、殆ど提案されていない。経済的かつ効率的にコンクリート工事を実施するための課題として、統計的根拠に基づいたコンクリートの外観上の許容値を示すことが必要といえる。 コンクリートのみならず、建築材料の外観が消費者の心理に与える影響を検討した研究報告は限定的である。本研究の調査・分析手法は、木系仕上げや漆喰仕上げなどの他の仕上げ工法の外観評価にも応用できると考えられる。
|