研究課題/領域番号 |
18K13875
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 舞鶴工業高等専門学校 |
研究代表者 |
毛利 聡 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (80754415)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 維持管理 / 耐震改修 / 鉄筋コンクリート / あと施工アンカー / 中性化 / 鉄筋腐食 / 接着一体性 / ディファレンシャルムーブメント / 建築材料施工 / 耐久性 / 劣化実験 |
研究成果の概要 |
鉄筋コンクリート(RC)造建築物の耐震改修により新たに付加された補強部材およびそれが取付けられた既存部材の耐久性をふたつの促進劣化実験から評価した。 各実験の結果,新旧部材の打継部(目地)から侵入した劣化因子(水分,二酸化炭素)が,アンカー孔内を経由し既存RC部材の内部鉄筋近傍に達することで鉄筋腐食が生じるメカニズムを明らかにした。一方,RC部材に接着される繊維シートや鋼板のディファレンシャルムーブメントによる接着一体性の低下は本研究の範囲では確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見は,建築物の長寿命化に必要であるがこれまであまり検討されていなかった耐震改修の耐久性に関するものである。 あと施工アンカーはRC造建築物の耐震改修において新旧部材をつなぐ形で汎用されている技術であるが,鉄筋腐食に関する劣化因子の浸透においてはバイパスの働きをしてしまう可能性があるため,打継部の防水処理や使用するアンカーをアンカー孔を閉塞できる接着系にする必要がある。本知見はこのような耐久性を考慮した施工指針を策定する際の裏付けとなるため耐震改修の耐久性向上の大きく寄与できると考えられる。
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