研究課題/領域番号 |
18K13882
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 (2020) 早稲田大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
對馬 聖菜 芝浦工業大学, 建築学部, 助教 (10801251)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 生体発散物質 / 室内空気質 / 知覚空気質評価 / 化学分析 / 実測調査 / チャンバー実験 / 身体活動 / 睡眠時間 / 建築環境・設備 / 知覚空気質 |
研究成果の概要 |
本研究では、主たる室内空気汚染源であり、必要換気量を決める際の基とされている生体発散物質に着目し、良好な室内空気環境を省エネルギーで実現するための原理と手法に関して追究することを目的とした。 異なる身体活動・睡眠時間条件が生体発散物質放散量および知覚空気質に与える影響に関する被験者実験、および公立小学校における実測調査により、体臭成分であるAcetaldehyde濃度やAmmonia濃度の方がCO2濃度よりも臭気強度との相間が高い場合があることを示し、必ずしも現状のCO2濃度による体臭制御が適切でない可能性を明らかにした。また、効果的な知覚空気質改善方法を空気清浄機使用方法の観点から検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、一般居室における空気環境制御の総合的な換気基準として、室内CO2濃度の上限は1000 ppmと定められている。しかし、CO2自体は体臭成分ではないため、多様な執務者が混在する建築室内においては、体臭による知覚空気汚染を制御する指標として十分とは言えない。生体発散物質は多くの既往研究により化学的に分析されているものの、知覚空気質に与える影響の違いに着目した研究は少ない。 本研究の成果は、新たな空調方式やフィルター・衣服素材の開発・実用化への足掛かりとなり、居住者の快適性、知的生産性、健康そして建築の省エネルギー性向上に大きく貢献することが可能である。
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