研究課題/領域番号 |
18K13887
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
萩原 拓也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (60816859)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 津波常習地域 / 復興計画 / 漁業集落 / 連続性 / 生産空間 / 復興 / 漁業生産空間 / 多様性 / 道路ネットワーウ / 東日本大震災 |
研究成果の概要 |
津波常習地域・リアス式海岸集落における機能的・時間的な多層性を有する復興空間計画論構築を目指し、平時と復興期の空間計画・形成を文献調査や現地踏査によって明らかにした。例えば、漁業生産空間の整備が集落の生活空間の構築にも貢献していること、平時と津波復興期の空間形成の関係性として、平時における土地利用の変容過程が復興期においても連続的に継続されることなどを明らかにした。また、津波常習地域、特にリアス式海岸集落の空間計画のあり方について考察を行い、リアス式海岸集落の空間計画に対する示唆として、集落における総合的環境の理解の必要性と、ノラ的空間の可能性等について提示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平時と復興期という時間概念を導入し、リアス式海岸集落を対象として空間の計画と形成過程を連続的に復元し、その実態解明を試みた点は、津波常習地域に限らず長期的な災害復興に関する学術的枠組の拡張に寄与するものである。またリアス式海岸の漁業集落における生産・生活に関わる空間形成の実態を明らかにすることで、漁業集落の近代化過程等を含めた計画史的理解に貢献するものである。さらに平時と津波復興期の空間計画の特徴と役割を違いを指摘しつつ、両者の間に計画の継承・連鎖の存在や土地利用に関する空間形成の連続性を明らかにし、平時と津波復興期を統合した空間計画の可能性を示した点に意義がある。
|