研究課題/領域番号 |
18K13892
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
新 雄太 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (50739224)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 地域素材 / コミュニティ / ソーシャルキャピタル / 町並み / 地域コミュニティ / アンケート調査 / まちづくり / 空き家 / 地域運営 |
研究成果の概要 |
本研究は,地域の伝統的な素材がいかに地域コミュニティと関係して持続的に使いこなされてきたのかを種別・地域別に事例研究を通じて解明することである。そこで「結と家研究会」を設立し,長野県内各地で聞き取り調査等を行ってきた。藤蔓(佐久穂町佐口),茅(長野市戸隠),麻(大町市美麻)の計3箇所の事例研究を終えた所で新型コロナウイルスが蔓延し,現地調査の取止めが2年以上続いた。 方針を転換し,他の回で準備を進めていた塩尻市奈良井宿において,地域社会の繋がりと暮らしに関する全住民アンケート調査を実施し,9割近い回収率となった。地域素材を広義に捉え,重伝建地区である町並みとソーシャルキャピタルの関係を探索した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで地域の特色ある素材としての利用法や構法は事例報告されてきたが,それらとコミュニティの関わりについての類似研究は見られなかったため,本研究で地域素材によってそのコミュニティの規模や自治のシステムを左右し,生業や暮らしと密接に関わることの一端が明らかになった点は今後の研究の基礎となる。 またコロナ禍により方針転換後に実施したアンケート調査では,地域素材の集合体である町並みとソーシャルキャピタル(信頼・互酬性の規範・ネットワーク)の関係に着目したが,建造環境としての物的関係性だけでなく,そこに住まう人々の繋がりや愛着形成に関係していることが明らかになった点は新規性があり、社会的意義がある。
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