研究課題/領域番号 |
18K13909
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小見山 陽介 京都大学, 工学研究科, 講師 (40815833)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | クリスタル・パレス / 構法史 / 建築構法史 |
研究成果の概要 |
部材の材種や形状、接合部に着目して、クリスタル・パレスと同時代類似建築との相対化を行うことで、クリスタル・パレスに適用された技術が、必ずしも純粋な合理性によってのみ選択されていたわけではないことがわかった。同時代に同様の思想でつくられた鉄とガラスの建築はクリスタル・パレス以外にも存在しており、時にはクリスタル・パレスよりも合理性に優れたディテールを持ったものもあった。鉄が建築に受容されていく過程において、クリスタル・パレスもまたその過渡期に生まれた無数の建築のひとつであった。またこのことにより、建設プロセスのなかに、通常設計者とされるジョセフ・パクストン以外の多くの人物の関与を確認出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クリスタル・パレスの構法史を介して「建築史」と同時代社会状況との接続を行うことができた。西洋建築史・近代建築史学分野においてはこれまでに無い、歴史・意匠(思想)・生産(構法)の橋渡しとなる学際的研究として、建築構法史学を位置づけることができた。そこには、技術と建築と社会の関係性、また発注者・設計者・技術者・施工者・利用者が何を共通言語として建築を語り得るのかという現代につながる社会的意義も見いだすことができる。
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