研究課題/領域番号 |
18K13930
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分24010:航空宇宙工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
野村 哲史 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 航空技術部門, 研究開発員 (80709361)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | レーザー吸収分光 / 膨張波管 / 二酸化炭素 / 吸収分光法 / CO2温度計測 |
研究成果の概要 |
カプセルの火星大気突入環境を模擬した高速気流を膨張波管にて生成し、二酸化炭素の吸収線をレーザーを用いて計測した.レーザー波長を高速掃引することで、衝撃波到達からテスト気流、膨張波の到達までの吸収スペクトルを数百マイクロ秒の間、連続的に捉えることができた.その結果、テスト気流の並進温度は、熱化学平衡を仮定して算出される理想的な値よりも高いことが明らかになった.主な原因として、理想的には無反射にて衝撃波が伝播するとされる膨張波管装置の第二隔膜において、微小であるが反射が生じていることが考えられる.第二隔膜をより薄いフィルムへと変更することで反射を抑えられると考え、現在隔膜変更の効果を評価中である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、大気突入を有するミッションの検討が盛んであるが、膨張波管は、大気圏突入条件を再現する装置として、幅広く用いられ、大気突入時の加熱環境のモデル化およびその検証に役立てられている.しかし、その気流温度については、直接的な計測評価が実施された例が、非常に少ない.本研究では、各種温度の中でも基本的な並進温度を直接計測することで、気流の素性についての理解を深める際の重要な情報を得ることができた.
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