研究課題/領域番号 |
18K13941
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分24020:船舶海洋工学関連
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研究機関 | 東京大学 (2019) 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 (2018) |
研究代表者 |
宝谷 英貴 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (30636808)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | フリーク波 / 弾性模型 / 縦曲げモーメント / 全周造波機 / ステレオカメラ / 分布型光ファイバセンサ / 変調不安定波 / 波形状 / 光ファイバ / 準共鳴相互作用 |
研究成果の概要 |
フリーク波中のコンテナ船弾性模型曳航実験の解析を通じ、コンテナ船に作用する最大サギングモーメントは、船長と波長が同程度の場合に、フリーク波前後の谷深さに大きく影響されることを明らかにした。これは、縦曲げモーメントの出会い波成分が、船体運動(特にpitch)の履歴に影響を受けるためである。また、弾性振動応答についても、フリーク波を含む波群全体の形状・ダイナミクスが影響を及ぼすことがわかった。その他、関連する実験技術として、全周造波機を備えた水槽におけるopposing seaの再現やステレオカメラおよび分布型光ファイバセンサによる船体たわみ分布計測技術の開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、船体最終強度に強く関連するテーマであった。本研究により、フリーク波に対する、もしくは短期海象中の最大縦曲げモーメントを推定する上で、波高のみを考えるのでは不十分であり、波形状を考慮する必要があることが明らかになった。このような波形状の船体構造応答への影響に関する知見は、例えば船体に作用する最大縦曲げモーメントを精度よく推定するための設計波(設計不規則波)の設定に有用であり、船体構造設計に活用され得ると考えられる。また、フリーク波形成メカニズムという科学的な議論と、船体構造応答への影響という工学的な議論を結び付けたことで、両方面からの研究の活発化が期待される。
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