研究課題/領域番号 |
18K13944
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分24020:船舶海洋工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
中村 真由子 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (10762057)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 舶用機関 / 粒子状物質 / サーマルオプティカル法 / プール燃焼 / 舶用燃料油 |
研究成果の概要 |
本研究は舶用燃料をプール燃焼させて粒子を生成させる装置を作製した。その装置から発生する粒子の成分を調べ、成分分析法の一つである炭素成分分析法(TOA法)の改善を目的とした。引火点が100℃以上と高い燃料でも燃焼可能にするためヒータを付随させた。生成された粒子は模擬燃料であるヘキサデカン以外は元素上炭素(EC)が約95%であり、有機炭素(OC)は少なかった。一方ヘキサデカンは着火性に優れた燃料である為、ECはほとんど生成されなかった。TOA法は既存のプロトコルと舶用サンプル用に改善したものを比較した。誤差の要因となる成分である熱分解炭素の低減が可能であり、プロトコルの改善が出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
舶用機関から排出される粒子は使用する燃料油によって大きく組成が変化する。舶用機関から排出される粒子に関する様々な研究(組成の解明・分析方法や削減方法の検討)が大気環境の観点から求められている。舶用機関を用いた実験には大量の燃料油と多くの人員等が必要でなり、系統的な実験が難しい。本装置を作製したことで少量の燃料油で大量に粒子を発生することができるようになった。炭素分析法は、既存の方法は大気環境用であり、大気環境サンプルと大きく組成の異なる舶用機関由来の粒子を分析するとプロトコルによって大きな差異が生じていた。改良したプロトコルで更にデータを蓄積すれば、舶用プロトコルとして公開することが出来る。
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