研究課題/領域番号 |
18K13963
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 |
研究代表者 |
遠藤 雄大 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 電気安全研究グループ, 主任研究員 (80778324)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 静電気 / 噴霧帯電 / 噴出帯電 / 液体 / 有機溶剤 / 火災 / 導電率 / 酢酸エチル / 爆発 / 着火 / 静電気災害 |
研究成果の概要 |
液体がノズル等から噴出する際に起こる噴霧帯電現象(液体の静電気帯電現象の一つ)は、可燃性有機溶剤を大量に取り扱う施設で火災の原因にもなる。本研究では、噴霧帯電量が大きくなる条件および、帯電量の低減方法を調査した。その結果、噴霧帯電量が噴霧する液体の種類、導電率、ノズル材質等の条件に大きく依存することが確認できた。したがって、現場の状況とこれらの条件を照らし合わせることで、噴霧帯電の危険性をある程度予見し、より強固な安全対策を取ることが可能となる。また、アルコール等の高導電性の液体については、ノズルに数十ボルト程度の電圧を印加することで噴霧帯電量を大きく低減することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
液体の噴霧帯電に起因する火災等が起こる背景の一つに、噴霧帯電現象に関する知見の不足がある。本研究では、噴霧帯電量が液体の種類、導電率、ノズル材質等の各種噴霧条件に依存することを確認した。したがって、現場の状況とこれらの条件を照らし合わせることで、噴霧帯電の危険性をある程度予見し、より強固な安全対策を取ることが可能となる。一方で、状況によっては、噴霧帯電量そのものを低減させる対策も必要となる。そこで本研究では、アルコール等の高導電性の可燃性液体の噴霧帯電量を大きく低減可能な方法を提案し、その効果を確認した。以上の成果は、噴霧帯電に起因する災害防止を講じるうえで有用な知見になると考える。
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