研究課題/領域番号 |
18K13965
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
山下 梓 弘前大学, 男女共同参画推進室, 助教 (60762094)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 性的マイノリティ / LGBTQ+ / 災害 / 防災 / 脆弱性 / 要配慮 / レジリエンス / LGBT / スフィア原則 |
研究成果の概要 |
性的マイノリティの人たちの災害時の経験については,国内外において研究の必要性が指摘されてきた。本課題では,熊本地震(2016),平成28年北海道・東北豪雨(2016),北海道胆振東部地震(2018)を経験した10名の性的マイノリティの人たちへのインタビュー調査を通じて,性的マイノリティの人たちが,実際に,災害のどの段階でどのような困難を経験したのかを明らかにした。また,脆弱性だけではなく,周囲の人や地域などどのようにかかわり,災害に対応したかという,レジリエンス(回復=復元力)にも着目してその経験を記録・考察した。この結果は,脆弱性や多様性の観点からの防災政策の展開も踏まえて論文等にまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性的マイノリティの人たちが,災害のどの時点でどのような困難に直面したのかを明らかにすることができた。特に,一般的には性的マイノリティの人たちの災害時の困難として,避難所での男女別施設や性別に関わる物資の受け渡しの場面がイメージされがちだが,本研究では,パートナーが同性であることやジェンダー表現への無理解へのおそれ,避難した場合の避難所運営者や他の避難者との衝突を避けようとして,避難所へ行くことができない(避難所にたどり着く前の段階にも困難がある)ことが明らかになった。以上のことは,避難所での包摂的な支援のあり方のみならず,誰一人取り残さない避難のあり方を検討するうえで示唆を与えるものである。
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