研究課題/領域番号 |
18K13967
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
松岡 常吉 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90633040)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 火災 / 燃え拡がり / 対称性 / プラスチック / 狭流路 / 燃焼 / 消炎 / 非対称 / 酸素 / 不安定性 / 熱可塑性樹脂 / 安定性解析 / 臨海条件 |
研究成果の概要 |
本研究では,狭流路内で向かい合った火炎について実験と数値シミュレーションを行い,非対称性の発現メカニズムについて検討した.狭流路内燃え拡がりの気相における物理過程を模擬できる装置を開発して実験を行い,燃え拡がりで観察された対称火炎および非対称火炎が再現できることを示した.また,条件によっては火炎が振動する場合があることを示した.ただし,これは燃料流速の非一様性に起因して起きた可能性がある.二次元モデルに基づく数値シミュレーションを実施し,火炎が非対称となる臨界条件を明らかにした.さらに,非対称性の発現メカニズムを提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気体燃料を用いた燃焼実験により狭流路内で向かい合った火炎が非対称となる現象を再現したことは,これが可燃性固体の燃え拡がり特有の現象ではなく,同様の系で起きる一般的な現象であることを示すものとして学術的意義が大きい.火炎が非対称化する基本的物理は狭流路内の燃え拡がりにおいても同じであると考えられ,したがって本研究で得られた知見は酸素療法中の火災事故防止に役立つことが期待される.また,今後さらなる検証が必要ではあるものの,振動火炎の存在を示したことは本研究で得られた重要な知見の一つである.
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