研究課題/領域番号 |
18K13973
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 富山高等専門学校 |
研究代表者 |
伊藤 尚 富山高等専門学校, その他部局等, 講師 (30635214)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | マルチエージェント / Social Force / IoT / 避難誘導 / 屋内避難 / 障害物 / ネットワークモデル / Social Forceモデル / マルチエージェントシミュレーション / 自己駆動粒子 / 避難行動シミュレーション / 連続空間モデル / 大型施設避難 / 車椅子利用者 |
研究成果の概要 |
本研究では,パーソナルスペースを考慮した新たな群集歩行モデルを提案した.これにより,被験者実験における障害物設置特性を再現した.このモデルを用いて,商業施設を模した避難空間においてIoT屋内避難誘導システムの有効性を検証した.その結果,IoT屋内避難誘導システムを運用する場合の誘導指示間隔や人混みを避ける優先度に動的最適解が存在することが示唆された.さらに,IoT屋内避難誘導システムを試作し有効に動作していることを確認した.以上のことから,提案したIoT屋内避難誘導システムの有効性と実現可能性を示すことができたと言える.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,①パーソナルスペースを考慮した群集歩行モデルを提案し被験者実験において観察される障害物設置特性を再現したこと,②IoT屋内避難誘導システムの運用方法における動的最適解の存在を示唆したことの2点である.①により,障害物を複数個設置した場合の最適設置位置や商業施設における店内レイアウトの最適化への応用が期待できる.②について,これまでに類似のシステムは既にいくつか提案されいたものの最短経路による誘導や静的なパラメータでの運用が主流だった.これに対し,常に変化する避難状況に応じて内部パラメータを動的に変化させ,より安全で迅速な避難が可能であることを示唆した本研究の意義は大きい.
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