研究課題
若手研究
磁性材料の磁区構造と局所磁化曲線を同時に測定する手法を開発し、これらの計測・データ解析を機械学習と融合することで革新的な磁性材料開発基盤を構築した。局所磁化曲線の詳細な解析によって、磁化反転過程や保磁力発現に寄与する特異な物質相や微細構造の特定が可能となる。磁気光学Kerr効果顕微鏡FORC(First-order reversal curves)測定システムの構築、情報科学を駆使した大規模データ処理による磁区構造解析手法の開発、実用材料の磁区構造観察、汎用ロボットアームによる試料調整の自動化、ハイスループット実験のための計測インフォマティクスによる計測効率化を行った。
本研究で開発した磁気光学Kerr効果顕微鏡FORC測定システムと大規模データ処理による磁区構造解析手法を用いることで、試料振動型磁束計などによるバルク磁化測定よりも詳細な磁気特性の情報を得ることができる。また汎用ロボットアームによる実験自動化を拡張すると、試料調整のみならず測定の自動化も含めてハイスループット化することができる。将来的にはこのようなロボットによる実験自動化を「どの試料どのような条件・順番で測定するべきか?」という問いに答えるマテリアルズ・インフォマティクスや計測インフォマティクスと組み合わせることによって大量の実験データを効率的に取得することができるようになる。
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