研究課題/領域番号 |
18K13991
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26020:無機材料および物性関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大塚 真弘 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 講師 (60646529)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 透過電子顕微鏡 / 蛍光X線分光 / 電子エネルギー損失分光 / 電子回折 / 動力学的電子回折理論 / 電子チャネリング効果 / 解析・評価 / 電子顕微鏡 / ALCHEMI法 |
研究成果の概要 |
本研究では,透過電子顕微鏡分析において高エネルギー電子が結晶材料中の特定の結晶学的サイトに偏って伝播する電子チャネリング効果を利用してサイト毎の物性状態を計測する分析手法を発展させ,局所領域測定や複数の分光/像信号の同時分析による微量状態分析を実現させることを目的とした.先ず,電子顕微鏡をスクリプト制御するプラグインの改良により,局所領域を狙って各種信号を自動で同時取得できるシステムを構築した.また,理論計算アルゴリズムの拡張や高精度化により,多層膜材料や酸化物セラミックス材料中の酸素空孔の占有サイト解析などが可能となった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不純物元素の微量添加は材料物性を制御する常套手段の一つであり,不純物元素がどこを占有しているかを知ることは材料機能発現を理解する上で重要である.このような添加不純物元素の占有サイトの評価においては,X線や中性子による回折結晶学的手法が標準的ツールであり,近年では走査透過電子顕微鏡による原子分解能での元素マッピングが現実的になりつつあるが,複雑かつあまり綺麗ではない実用材料の分析においてはいくつかの問題が生じる場合がある.本研究を通して開発を進めている分析手法は,企業で取り扱われるような実用材料分析へと応用しやすく,既にいくつかの共同研究に展開している.
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