研究課題/領域番号 |
18K14005
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26030:複合材料および界面関連
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 一正 滋賀県立大学, 工学部, 講師 (20805618)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | カーボンドット / 表面修飾 / 蛍光シフト / 有機シリカ / 複合薄膜 / ゾル-ゲル法 / ナノコンポジット / 表面化学修飾 / 蛍光調律 / 蛍光波長制御 / 固体蛍光材料 / 固体蛍光デバイス / 有機アルコキシシラン |
研究成果の概要 |
カーボンドット(C-dots)とよばれる蛍光性ナノカーボンは、構造に由来する特異な発光特性を示すが、構造が複雑で分布があるため、蛍光原因の理解が困難である。そこで本研究では、C-dotsの蛍光に及ぼす表面構造の寄与について実験的に検証した。表面特性の異なるC-dotsを作製し、表面を有機シランで化学修飾することで状態変化させ、蛍光挙動との関係を調査した。表面反応サイトの割合が異なるC-dotsに対し、化学修飾すると蛍光がブルーシフトしたが、励起・蛍光波長シフト量は同じであることが明らかとなった。すなわち、表面状態が異なるC-dotsであっても蛍光に関与する部分構造は共通であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
C-dotsという曖昧な構造を有する蛍光物質に対して、実験的に物理化学的な観点から構造的な理解を推し進めた。表面の構造的な特徴が異なっていても同様の蛍光挙動を示すことが明らかとなった点が、学術的に興味深く、C-dotsの優れた蛍光特性の特徴ともいえる。これは、蛍光物質がまわりの環境によらず一定の発光特性を示すということを意味しており、C-dotsが既存の蛍光材料に比べて、安くてかつ組合せの汎用性が高い有望な蛍光材料であることが示された。
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