研究課題/領域番号 |
18K14007
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26030:複合材料および界面関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
古谷 昌大 東京理科大学, 理工学部先端化学科, 講師 (30737028)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 2-メルカプトピリジル基 / UV接着材料 / 万能接着剤 / 省資源 / 省エネルギー / 異種材料接着 / 接着 / アクリラート / 光ラジカル開始剤 / ジスルフィド / 365 nm光 / せん断引張試験 / 外部刺激 |
研究成果の概要 |
2-メルカプトピリジル基は,周囲の環境に応じて化学構造を変えることが知られる.本研究では,この官能基を世界で初めてUV接着材料中に導入し,その接着強度向上への効果を検証した.その結果, 同官能基を含まない試料に比べ,銅基板に対して強く接着することがわかった.せん断応力の最大値としては,ガラス基板どうしの接着において8.8 MPaを得た.さらに,接着層と基板の界面や接着層中における化学構造について詳細に調べた.たとえば基板がガラスと銅の場合で,その化学構造が変化していることを見出した.一方,接着層中では同官能基が酸化状態となることで架橋を形成し,接着層の凝集力を担保することが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における成果の学術的意義として,基板等の接着する対象の化学的性質に応じて接着層界面の化学構造を適合させる,という新しいコンセプトを提案した.これは,化学構造が一義的に決まる従来の接着剤とは一線を画するものである.一方,社会的意義として,本研究の成果は接着する対象を選ばない万能接着剤の開発・発展に寄与するものである.したがって,省資源・省エネルギーのための工業製品の異種材料接着,複合材料化に貢献することができると考える.
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