研究課題/領域番号 |
18K14015
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26040:構造材料および機能材料関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
池尾 直子 神戸大学, 工学研究科, 助教 (80647644)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 生体内分解性材料 / マグネシウム / 生体内分解性マグネシウム / 疲労特性 / in vitro疲労特性 |
研究成果の概要 |
マグネシウム合金の擬似体液中における疲労特性に対する組織学的因子の影響の解明を試みた。その結果、底面配向度の向上や結晶粒微細化といった、降伏強度向上に寄与する組織学的因子は大気中の疲労強度および擬似体液中での低サイクル領域での疲労寿命向上に有効であった。一方で、両因子は局所分解の指標である破壊電位の低下につながり、局所分解を促進した。結果として高サイクル領域では、疲労寿命の低下に寄与した。したがって、生体内環境中での疲労特性向上には、大気中での疲労強度を向上すると同時に、局所分解を抑制しうる微細組織制御が重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、医療現場では生体内分解性医療用デバイスの向上が求められている。本研究に基づき、疲労寿命の長い生体内分解性骨折部固定用プレートが開発可能となれば、これまで必要であった、プレート除去手術等が不要になり、デバイス使用者のQOL(Quality Of Life)向上に寄与する。また、手術の回数が減少することから、医療費削減にも寄与可能である。
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