研究課題/領域番号 |
18K14018
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26040:構造材料および機能材料関連
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研究機関 | 新居浜工業高等専門学校 |
研究代表者 |
真中 俊明 新居浜工業高等専門学校, 環境材料工学科, 講師 (60805068)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Al-Cu-Mg合金 / 水素脆化 / SSRT試験 / 湿潤ガス応力腐食割れ試験 / 粒界破壊 / 湿潤ガス応力腐食割れ / 低ひずみ速度引張試験 / 破面観察 / 昇温脱離分析法 / HG-SCC試験 / Al-Zn-Mg(-Cu)合金 / 金属組織 / 水素挙動 / 粒界割れ / アルミニウム合金 / 水素の可視化 |
研究成果の概要 |
アルミニウム合金の水素脆化感受性は合金種により異なることが知られている。この理由が粒界近傍の金属組織に由来するのかを明らかにするために、Al-Cu-Mg合金に対して金属組織を変化させて、水素脆化感受性を低ひずみ速度引張試験および湿潤ガス応力腐食割れ試験により評価した。低ひずみ速度試験による評価では一部の時効条件で粒界割れが観察されたが、延性的な粒界割れであった。湿潤ガス応力腐食割れ試験では、いずれの条件でも水素脆化による亀裂進展は観察されなかった。これらから、Al-Cu-Mg合金は金属組織によらず、耐水素脆化特性に優れることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルミニウム合金の水素脆化機構の解明はさらなる高強度合金開発のためには避けては通れない課題であり、これまでに多くの研究が行われてきたが、Al-Cu-Mg合金に関する研究は少なく、金属組織が水素脆化感受性に及ぼす影響はあまり調べられていなかった。本研究で、金属組織を変化させ、異なる水素脆化評価方法においても、Al-Cu-Mg合金が耐水素脆化特性を示すことを明らかにしたことは学術的に意義があると考える。また、このことは同合金系を構造物へ適用する際に有用な基礎的知見であり、構造物の軽量化に寄与するものであることから、社会的意義も大きいと考える。
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