研究課題/領域番号 |
18K14021
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26040:構造材料および機能材料関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪産業技術研究所 |
研究代表者 |
川野 真太郎 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 主任研究員 (50646198)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | シクロデキストリン / 分子認識 / 超分子架橋 / ホスト-ゲスト化学 / クマリン / 光二量化 / ネットワークポリマー / 自己修復 / 両親媒性高分子 / 超分子ポリマー / 刺激応答性高分子 / 自己集合 / ラテックス粒子 / ホスト・ゲスト化学 / 水系塗膜 |
研究成果の概要 |
分子認識ホスト部位としてβ-シクロデキストリンを側鎖に有するコポリマー(または低分子ホストとしてγ-シクロデキストリン)を、ゲスト分子には光機能性のクマリン修飾コポリマーを用いて、水中ホスト-ゲスト相互作用を利用した超分子架橋型ネットワーク形成により、コーティング膜を作製した。超分子架橋は、非共有結合による可逆性とフレキシブルな粘弾性を有しており、コーティング膜表面の傷の生成後も高湿度環境や加温条件において傷の自己修復能を発現した。また、γ-シクロデキストリンホスト空孔内に包接されたクマリンの光二量化により、固体膜の熱物性は向上した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境負荷低減の観点から、有機溶剤系から水系プロセスによるコーティング膜の材料創出に加え、持続可能かつ長寿命化に寄与する機能性塗膜が求められている。今回の当該研究の遂行により、これらの要求を満たす材料の創出が期待できる。当該研究では、非共有結合性のホスト-ゲスト超分子架橋を水系プロセスから固体膜に適用した。固体膜中でもホスト-ゲスト相互作用を機能させるために、適切なガラス転移温度の制御と高湿潤環境下による疎水性相互作用を利用することで、可逆的な性質に伴う自己修復性を誘起することに成功し、学術的にも研究の進展に繋がった。
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