研究課題/領域番号 |
18K14034
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26050:材料加工および組織制御関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
細川 明秀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (10748461)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 永久磁石 / 交換結合 / スプリング磁石 / 強加工 / 熱間加工 / 高圧ねじり加工 / 圧縮加工 / 集合組織 / 粒界拡散 / 巨大ひずみ加工 / 保磁力 / 電子顕微鏡 / 交換スプリング磁石 / 塑性加工 |
研究成果の概要 |
高性能ナノコンポジット磁石を実現するにはハード磁性相結晶方位の配向化とソフト磁性相粒子の扁平化により、ある特定の方位関係を持った界面を増大させる必要がある事がわかってきた。本研究では液体急冷で作製した等方性のNd-Fe-B/α-Feナノコンポジット粉末を原料とし、強加工ベースの手法で理想的なナノ組織を作りこむ事を目指して研究を行った。いくつかの手法を検討する中で、低融点合金を添加して熱間圧縮加工するとハード相の配向化とソフト相の扁平化を両立できる事が明らかになった。今後は非磁性の低融点合金添加に伴う磁化低下を低減しつつ組織制御を行う事がキーポイントである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いくつかの手法を検討した結果、低融点合金を添加したFeリッチNd-Fe-B合金を熱間圧縮加工する事で、ハード相の集合組織化とソフト磁性相の扁平化を両立し、特定の方位の界面が最大化された組織を作りこむ事に成功した。しかし、非磁性低融点合金の添加は磁化の低下を招き、期待したほどの性能は得られなかった。この結果は液体急冷で作るナノ結晶等方性粉末を原料にした手法としては限界がある事を示唆している。今後は多結晶ではなく、単結晶のナノ粒子を原料とし、磁場配向でハード磁性相の方位を揃え、強加工を加えてソフト磁性相を扁平化する手法が望ましい事がわかった。
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