研究課題/領域番号 |
18K14035
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26050:材料加工および組織制御関連
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研究機関 | 山梨大学 (2019-2021) 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター (2018) |
研究代表者 |
猿渡 直洋 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (50806023)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | マグネシウム合金鋳造材 / 摩擦攪拌プロセス / 時効析出 / 機械的性質 / 難燃性 / マグネシウム合金 / メカニカルアロイング / ミクロ組織 / メカニカルアロイング法 / 硬さ |
研究成果の概要 |
AM60B合金鋳造材について,アルミニウムおよびニオブ粒子を含有する粉末を混合して摩擦攪拌プロセスを行い,その後の時効処理における析出挙動を調べた.アルミニウム濃度を増大させることで析出相の形成,成長が促進し,時効初期における硬化をもたらした.ニオブ粒子はFSP直後の化合物の形成に関与すると考えられた.カルシウムおよびアルミニウムを含有する粉末を摩擦攪拌プロセスによりAM60B合金鋳造材に混合した場合では,発火,燃焼温度が上昇することが確認された.このことから,後処理によるカルシウム添加が難燃性の向上に対して一定の効果をもたらすことが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マグネシウム合金鋳造材においては,強度や延性といった機械的性質を担保するために熱処理を必要とするが,その熱処理には長時間を要するため効率化が望まれる.摩擦攪拌プロセス時に溶質元素を添加することや析出相の核生成サイトを導入することで析出の促進効果が得られ,本手法を用いた熱処理効率化の可能性を見出すことができた.また,摩擦攪拌プロセス時に添加する元素を様々に選択することで,局所的に異なる性質を有する部材の作製も可能と考えられ,新たなマルチマテリアル化手法としての展開も期待できる.
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