研究課題/領域番号 |
18K14072
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分28010:ナノ構造化学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
高田 健司 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 研究員 (90792276)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | デンドリマー / 多核錯体 / クラスター / 合金 / イリジウム / 硫化物 |
研究成果の概要 |
樹状高分子配位子を有し、核数が1原子毎に制御されたIr、Rh多核錯体の合成に成功した。合成したIr錯体を水素雰囲気下で加熱処理することにより、サイズが制御されたIrクラスターを作製でき、これらのIrクラスターはサイズに依存した水素発生反応への触媒活性を示し、13核錯体から作製したIrクラスターが最も高活性であることを明らかにした。 さらに、Ir多核錯体とRh多核錯体を接合したヘテロ多核錯体の合成にも成功し、これを原料とすることでIr-Rh合金クラスターの作製に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、核数が1原子毎に制御された多核錯体を系統的に得、それを用いた精密クラスター作製と触媒機能探索への道を切り開くことができた。さらに、複数の各種の多核錯体を組み合わせることで多元金属クラスターを作製する新コンセプトを実証することができた。 本研究でのクラスター作製法はスケールアップが容易であり、材料としての応用が可能な量スケールでのIrクラスターの作製を実現した。また、作製したIrクラスターの水素発生反応活性はバルクのIr金属よりも高く、稀少元素であるIrやRhを使用量の大きな削減に繋がる社会的意義を持つ。
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