研究課題/領域番号 |
18K14080
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分28020:ナノ構造物理関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
塩谷 広樹 大阪大学, ナノサイエンスデザイン教育研究センター, 特任助教(常勤) (50417135)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | グラフェン / 格子変形 / 電気伝導 / 電子状態 / 遷移金属ダイカルコゲナイド / 層状物質 / 歪み / 凝縮系物理 / 創発性現象 / WSe2 / WO3-x / 熱伝導率 / 光触媒 / ドーピング / 物性制御 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、格子の変形したグラフェンにおける新奇現象の探求と、それを実現する為に必要な技術開発を目的に実施しました。 研究成果として主なものは、複数層グラフェンにおける格子変形(各層同程度に変形した場合)の程度に依存して大きく異なった磁気特性に加え、複数層グラフェンに対して層毎に異なった大きさの格子変形を導入する技術の開発が挙げられます。 また、保険テーマとして層状物質である遷移金属ダイカルコゲナイド(2層構造の2セレン化タングステン試料)を対象に層別に参加する手法の開発とその生成物の物性を分光学的に研究した成果が挙げられます。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の研究及びその成果の学術的意義として、物質機能設計に資する技術開発と、その導入効果検討が挙げられます。 本課題では、数層グラフェンの各層が同程度の大きさで格子変形した場合、その程度に依存して磁気特性が大きく異なる事を観測しました。また、グラフェンの格子変形手法の開発検討の結果、従来報告の無かった格子変形状態(複数層グラフェンの各層が層毎に異なった大きさに歪んだ状態)を実現しました。この層毎に異なった格子変形状態は、それに伴う電子状態変化をもたらす事から、電気伝導特性の観点から新たな知見が得られる事が期待され、今後より詳細に研究を進める予定です。
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